あるお客様から、「自転車をこぐと膝に痛みを感じるようになった」という相談を受けました。仕事での移動に自転車を頻繁に使用しているため、症状が徐々に悪化しているとのことです。このような慢性的な膝の痛みは、適切なフィッティングが行われていない状態で自転車を使用する場合によく見られる症例です。話を詳しく伺うと、その方はサドルの高さを極端に低く設定していました。停車時に両足がしっかり地面につくようにすることで「転倒防止」や「安定性の確保」を目的としていたとのことですが、これが膝に大きな負担をかける原因となっていました。