身体のチカラを信じてる【前編】

個人的な話になりますが…。

ワタクシ、オフィスワークに加えてコラムの執筆をしているコトもあり、

慢性的な肩こりの症状があります。

 

 

忙しい時が続いて、首や肩がしんどくなって来たりすると

「マッサージで一気に解消したいッ!!1回で長時間、ガッツリしっかり

揉み解してスッキリさせて~ッ!!」っと、よく思っていました。

同じ症状を持つ方なら、一度は思ったコトがあるんじゃないでしょうか?

今となっては、身体が辛ければ辛いほど、1度マッサージしたぐらいでは

解消しないのは分かっているんですが…(;´Д`)

 

 

シーズの中でも、ごく稀に『強圧』を希望されるお客様がいらっしゃいます。

 

 

ご存じの通り、シーズでは『強圧』刺激を推奨していません。

ヘッドスパでは、なおさら〝御法度〟と言う信念を持ってやっております。

その理由について、あまり触れてこなかったような気がしますので、

今月のコラムは、そんなお話をさせて頂きたいと思います。

シーズはなぜ「強圧」施術をしないのか?

 

 

大抵の場合、施術の際に「強さの加減」とか「痛みの有無」を確認されますよね?

美容院のシャンプーみたいな感覚で、もっと強くやってくれるモノなのかな?!

…なんて思っちゃう人もいるのかもしれませんね(;^ω^)

 

 

強圧刺激を求める人は、大抵の場合、すでに筋肉がガチガチの状態の方がほとんどです。

ガチガチになっているからこそ、強く押さないと感じない状態になっているからだと推測されます。

 

 

これって、すでに痛覚神経や知覚神経に〝エラー〟が起こっている可能性が高いのです。

そのメカニズムは、ストレスから身を守るために分泌されるホルモン、

「コルチゾール」の存在が肝になっています。

脳内麻薬とも呼ばれる神経伝達物質によって、副腎皮質という部分が刺激され、

コルチゾールというホルモンの分泌を促進します。

 

 

これらの働きによって、痛みや不安、緊張を和らげてくれると言われていますが、

分泌され過ぎると、痛みや刺激を感じづらくなるそうです。

身を守るために痛みを麻痺させることで、脳にかかる負荷を減らしていると言われています。

 

 

これは、交感神経が活発になりすぎてるコトも原因となっていて、

何らかの刺激(ストレス等)によって、常に身体機能を働かせていることになります。

脳が休めてないと言うことですよね…。

 

 

この時点で、アウト~!って感じですね(;^ω^)

脳が身体機能を正常にコントロール出来なくなっているかもしれない、、

つまり「強圧を希望される=身体機能が正常に働いていない可能性がある」っと言うワケ。

シーズでは、このように認識させていただいています。

そして、強い刺激はリラックスには作用しないと考えています。

その考えの元になっているのが、【全か無かの法則】です。

 

 

全か無かの法則とは…

 生体において、刺激が限界値(閾値(いきち))以下では反応は全く起こらず、それを超えると

 一定の反応が現れ、しかもそれ以上刺激を強めてもその反応が大きくなることはないという法則。

 骨格筋の収縮や神経繊維の興奮過程などに見られる。

 

 

つまり、簡単に言うと「強い刺激を与えても、反応は同じ」と言うことです。

マッサージ圧の限界値を10とするなら、20の圧力でやろうが100の圧力でやろうが、

反応は同じなのです。

 

 

変化もないのに強い力でぐいぐいやると言うことは、交感神経を刺激し続けることになるので、

身体がずーっと緊張状態で、凝りがほぐすどころかリラックスも出来なくなるワケです。

 

 

これについては、自分自身で自覚することができないので、

反応が変わらないなら、強圧でもいいじゃないの?…っと思った人もいるかもしれませんが。

 

 

落とし穴はここからです(;^ω^)

 

 

あくまでシーズの見解ですが、筋肉の凝りは、強い刺激では解消されません。

人間の防御反応で、筋肉は刺激を入れすぎると太く固くなってしまうからです。

強圧マッサージをした直後には、もちろんほぐれたような感覚になりますが、

翌日には元の状態にに戻っていることって、ありませんか?

元に戻るだけなら、まだいい方なのかもしれません。

もしかしたら術前より「悪化」して、筋肉が固くなっているかもしれないのです…(-_-;)

 

 

ボクサーや空手家などが、よく蹴られたり殴られたりする場所が固くなっていたりしますよね?

アレと同じ状態です。

 

 

刺激が入りすぎると、筋肉は刺激に負けないようにもっと強くなろうとして固くなります。

 

 

人によって、強すぎるマッサージを「怪我」みたいなモノだと言っている人もいます。

わざわざお金払って「怪我」しに来るって、、あり得ないですが(笑)

外部からの強い刺激によって筋肉が傷むと、より強い刺激を求め続け、

どんどんと筋肉が固くなっていき、いくら強く押しても感じなくなってしまうのです。

 

 

筋肉は、伸縮してなんぼです。

ただただ固くなってしまった筋肉は、伸びないので縮む力もないワケで。

全くもって、使い物にならない筋肉になってしまうのです…(-_-;)

 

 

ヘッドスパなどの頭の施術では、もってのほかの行為ですね。

頭の筋肉の層は非常に薄いため、強圧で刺激をしたら、それこそすぐにでも神経損傷が

起こってしまうかもしれません。

おそらくほとんどの皆さまが、シーズに身体の不調を整えに来ていらっしゃると思います。

そして、多くのケースで不調の原因となっている『ストレス』を軽減するには、

まずリラックスすることが大切だと、シーズは考えます。

 

 

ですが、そこで強圧刺激を入れると言うことは、交感神経が刺激されてしまうので、

リラックスとは真逆の状態になってしまうのです…( ;∀;)

 

 

だからこそ、シーズでは〝身体を緩める、柔らかい施術〟を行っているのです。

 

 

それには、やっぱりシーズは人間が本来持つ、体のチカラを信じているから。

次回は、その辺りを少し深堀していきますね。お楽しみに(^^♪