以前、このようなコラムを書かせてもらいました。
コロナウイルスに対する不安感はまだまだ強い。
そんな環境で外出の機会が減り、からだを使う時間も減少していることに気をつけたい…。
上記のものは、そんな内容のコラムでした。
しかしながら、変化をもたらされた新しい生活にも、最近は慣れてきた気がしますよね。
実際のところ「立つ」時間が少なくなったのであれば、短い時間でもからだにとって効果的なアクションにしていきたいものです。
そこで、今回のコラムでは、
「立つ」
という動きのメカニズムと、きれいと楽チンを両立できる簡単なケア方法をお伝えしてみたいと思います。
〜「立つ」をいろいろ感じてみる〜
立った時に感じたいのが、
地面と足の裏の接地感覚
です。
目を閉じ、肩幅よりも少し狭いくらいに脚を開いた状態をつくった時、
自分の足の裏のどこに荷重がかかっているか?
を体感してみてください。
どんな感覚があるでしょうか?
足の裏が満遍なく地面に付いている
足の指のどれかの付け根が接地している感覚が強い
かかとが接地している感覚を強く感じる
などなど、色々な体感があるのではないかと思います。
お試しいただいた方それぞれに違った体感がありますが、今度はその足の裏を自分の目で確認してみましょう。
踵や足の指の付け根が硬くなっていないか?
指先の形はどんなでしょう?
外反母趾に悩んでいたりしますか?
足の小指の形がまっすぐではない?
爪が極端に小さくなっている?
こちらも色々と確認してみたいポイントです。
上に書いたようなポイントに当てはまる方は、このあとお話する
「目指したい『立つ』かたち」
から、大きく乱れが生じている可能性があるんです。
〜イメージしたいのは三脚のかたち〜
では、人間のからだにとって楽で動きやすい足の裏の感覚はどこを意識するといいのか?
その答えとして、
足の親指の付け根あたり
足の小指の付け根あたり
かかとの真ん中あたり
に地面とのフィット感があるのが理想です。
足の裏の骨の構造を考えた時、この3点が荷重のかかることを想定している場所になります。
3点が三脚のような支えをつくってくれるので、土踏まずの部分が浮いたいわゆる「足の裏」のイメージイラストの形が構成されるわけですね。
この3点での支えが自然につくられていることに、骨盤や背中の負担を軽減してくれるからだの秘密があるんです。
〜支えの場所をからだにインストールしなおすには?〜
では、この感覚を取り戻すためにどうすればいいのか?
とっても簡単なことを試してみてください。
用意してもらうものは、
6枚のコイン
になります。
おもちゃのようなものでもよし、なければ感謝しながら1円玉に協力をお願いしましょう。
画像の印の場所のあたり、だいたいでかまいません。
コインを左右3枚ずつ、各ポイントに乗せて立つだけです。
ここが意識できるだけでも、背中や腰の負担が軽くなる感覚を味わうことができます。
脚の開きは、肩幅よりも少し狭いくらいでOK。
自分のいつもの立ち姿勢の脚幅で、はだしで行うのがオススメです。
加えて、ここからスクワット運動を行うとさらに効果的です。
重心の中心軸を感じながら体幹を上下させることで、股関節や膝・腰のあたりまでの動きのつながりを意識したスクワットができますよ。
足の裏の3点ポジションをコインなしでも使えるようになると、より自分のからだに対する中心軸の乱れを体感できるようになります。
単純な足踏みでも脚の上がりが楽に感じられるので、気楽なセルフケアとして取り入れてみてください。