手に足に目…だけじゃない利き「顔」とゆがみのお話

突然ですが、質問です。

 

あなたの利き手はどちらですか?

 

こう聞かれて、すぐに「右」や「左」と答えられる方は多いと思います。

 

では、足は?

 

これも想像しやすいかもしれません。

 

続いて、目はどうでしょう?

 

さすがに目はわからない…なんて方も増えてくるかもしれませんね。

こんなふうに人間の身体の中にはいろんな『利き〇〇』がありますが、最後の質問です。

 

あなたの『利き顔』はどちらでしょうか?

〜顔にも利き側があります〜

利き手の存在から、ご自分の利き顔を確認してみましょう。

 

一般的に利き手側の方が力が強く発揮しやすいのは想像に難くないと思います。

 

握力で言えば、女性の平均値では利き手側とそうでない側とで5〜10kgの差が生まれるそうです。 

つまり、顔の中でも力が発揮されやすい場所が『利き顔』側になるってこと。

 

頭部に付着する関節や筋肉の中で、自発的に力を発揮できる唯一の場所が『あご』。

  

つまり、あなたの『あご』の力が左右どちらが強いか?が利き顔の正体です。

〜利き顔とゆがみの関係性〜

男性・女性問わず、気になるお悩みの一つに

 

お顔のゆがみ

 

があります。

 

漠然と自分はゆがんでいる!という自覚を持っている。

 

けれど、多くの方がどんな状態にあるかはよくわからないというのが実際です。

 

そんなよくわからないゆがみを実感するときにチェックしたいのが、ここまでお話している『利き顔』理論。

 

顔の中で大きく可動し、力が強く発揮される場所があごになりますから、利き側からチェックしてみましょう。

 

あごを動かす筋肉の影響をどのくらい受けているかが、顔のゆがみを知るポイントになります。

 

自分の食事を見直してみて、どちらかの側で噛む機会が多くないか?

上の歯と下の歯が触れ合うときに片側が強く当たっていないか?

 

などなど、より筋力が発揮されている気がする方にゆがみが出ている可能性が高いわけですね。

 

いわゆる噛み締め・食いしばりといった症状を繰り返す癖が利き顔側で強く出れば、左右のバランスがどんどん崩れていくのは理解できると思います。

〜噛む力は想像以上に強い〜

あごは1日の中で10000回以上も可動すると言われます。

 

食事のときの動きやストレスからの噛み締め・食いしばりだけでなく、発話=言葉を発することでも筋肉は動いています。

 

あごを動かすのは咀嚼(そしゃく)筋という筋肉。

 

からだの中で、鍛えることなくもっともパワーを発揮できる筋肉で、瞬発的に100〜150kgもの力を加えることもできてしまう…。

 

自ら舌を噛んで命を断つ…なんてお話の中に出てくるエピソードが、現実的に可能なことだったりするくらいの力です。

 

また、あごは左右同時にしか動けない特徴を持っていて、それがゆがみにつながる原因になっています。

 

腕や脚は、右と左をそれぞれ一方ずつ動かせますが、あごは左右一対で動くことが前提でからだにくっついているパーツ。

 

だから、片方だけでリズムを強めてしまうと色々な不具合が生じる。

 

本来なら利きがあってもらいたくない場所なんですが、一対であるパーツの宿命とも言えますね…。

 

だからこそ、大事にしたいあごまわり。

 

簡単なのはほほの筋肉を自分でほぐしてあげること。

 

そして、少しでいいので左右均等に食べ物をかむ意識を持ってみること。

 

日本人は穀物をすりつぶして噛むのが得意な人種。

 

食の欧米化…なんて言葉は今さらすぎる表現ですが、ファストフードが増えがちになるのも噛み合わせ、しいては利き顔の強化をすすめるきっかけです。

 

ちょっとしたことを意識するだけでも、ゆがみ対策になるので、気になる方は試してみてくださいね。