首や肩のこり、頭痛といった症状。
昔はそんなものとは無縁だったのに、いつの間にか当たり前になってしまった…。
そんなことって誰にでもあるかと思います。
でも、そこには原因が隠れているもの…。
自分でも気付かぬうちに芽が出てしまった悩みのタネは一体何か?
そのタネの代表選手が「噛みしめ」や「食いしばり」です。
指摘されると「そういえば…」と気付く方は案外多かったりします。
〜噛みしめにも種類がある〜
そんな「噛みしめ」や「食いしばり」と呼ばれるものにも種類があって、主に下記の3種類に分類されます。
グライディング
いわゆる歯ぎしり。上下の歯を強く噛み合わせてギシギシとした音が鳴るようなもの。
クレンチング
無意識に歯をかみしめたままの状態になっている。俗に言う噛みしめや食いしばり。
タッピング
上下の歯をカチカチと噛み合わせて音を鳴らす。寝ている間や無意識に行っていることが多い。
どれも夜、眠っている間に行っていることが多いのは確かなんですが、クレンチングやタッピングは日常生活を過ごす中、例えばお仕事に集中する中でいつの間にか行ってしまっていることも多いんですね。
自覚はないけれど、実はやっているかも…な代表選手です。
実際、施術の中でウトウトされるお客様が、寝入り端にタッピングをされていることもよくあったりします。
これら自分では気付きにくい噛みしめ習慣によって、側頭筋といった噛む動きに関連する筋肉が緊張し、肩こりや頭痛といった不調を生み出してしまうかもしれないんです。
〜美容面にも影響してくる噛みしめ〜
また、美容面でも避けたいこれらの症状。
「エラが張る」状態にもつながり、顔が大きく見えてしまう…といったお悩みにもつながりかねません。
加えて、身体の中でも筋力が強い噛む筋肉の興奮は、自律神経の乱れにも影響を及ぼしてくる。
交感神経が優位な状態をつくりやすく、耳鳴りや不眠といった症状にもつながりやすいです。
原因がわかりにくい不調に悩む経緯には、あなたの中に無意識の噛みしめ習慣が潜んでいるからかもしれません。
〜自分が「噛みしめ」習慣を持っているか確認してみよう〜
では、これらクレンチングやタッピングといった症状に気付く目安はあるのか?
気になるところですよね。
チェックポイントとしては、
①奥歯がなんとなく平らな気がする
②下あごの内側が出っ張っている
③上あごの真ん中が出っ張っている
④耳の穴の前を押すと痛みがある(顎関節部)
⑤エラの筋肉を押すと痛みや張りがある
⑥舌が歯に触れていることが多い
⑦肩こりや頭痛がひどい
といったところです。
項目が3つ以上あてはまると、噛みしめなどをしてしまっている可能性が高いかも?
特に自分でも確認してみてもらいたいのが、
⑥舌が歯に触れていることが多い
というポイントです。
噛みしめが気になっている方も、そうでない方も、普段の自分の舌の位置がどんなふうになっているかを確認してみてもらいたいんです。
次回のコラムでは、その舌の位置「舌位」と噛みしめの関係、そして対策になるケア方法があるのかというお話をしていきますね。