今月は〝タッチングケア〟について深堀しています。
タッチングケアは医学的な根拠がないにも関わらず、約60年もの間、臨床現場においても
「効果が認められる」と言う事実が残り続けています。
なんかちょっと神秘的なコトを言うようですが、今となっては意識できないけれど
本来、人間には自然治癒能力と同様に、ヒトを癒す・治すチカラも秘められているのでは
ないかと、想像させますよね。
実際に、各種あるホルモンから薬が生成されたりしているので、カラダのどこかで
眠っているだけと考えることもできそうですよね。
個人的には、そんな世界を少しだけリアルに感じさせてくれる要素が〝オキシトシン〟と言う
ホルモンのような気がします。
最たる例として言えるのが、『ベビーマッサージ』ではないかと思います。
赤ちゃんとのスキンシップの効果も、科学的に証明されているそうです。
産まれたばかりですからね、当然人間として未発達な部分があるワケですが、育って行く中で
身体などと同じように『感覚』についても、発達してい行きます。
所謂〝五感〟と言うものです。⇒「視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚」
赤ちゃんはしゃべれませんから、相手のメッセージを五感で読み取っているそうです。
大人のコミュニケーションも、相手に与える印象は言葉より非言語の方が大きいですからね。
目と目を合わせて、笑顔で声をかけながら、優しく触ってあげることで、
赤ちゃんは「愛されている」と言う感覚を覚えていくと言われています。
そこから、人への信頼や自分を肯定していく力を養っていくのでしょうね(^^♪
ベビーマッサージは、心と身体の緊張をほぐし、呼吸を深めてリラックスした状態に導きます。
さらに、優しく触れる皮膚への刺激は、自律神経を整え消化吸収を高めるので、発育を促し
免疫力も高めるとされています。
もちろん、幸せホルモン『オキシトシン』の分泌も促します。
何よりそれは、赤ちゃんだけでなく、お母さんや触れる側にも同じことが言えるのです!
win-winと言うと、ちょっと違うけれど(笑)
お互いに幸せな気持ちを分かち合っていると言うのが、とても素敵ですよね☆
これだけの効果がみられるからこそ、このタッチングケアやタクティールケアは
医療現場での終末期ケアや、認知症ケアの一環として取り入れられました。
認知症の攻撃性が劇的に収まったり、カラダの痛みが和らいだり、その改善効果は歴然で、
大きな注目を集めたそうです。
タッチングケアについて学ばせてもらって、とても印象的だったのは、
このタッチングケアの重要な要素として、
『人に触ってもらうことで自分を確認でき、不安が解消されるということ』と言う部分。
認知症に限らず、高齢になると身体機能の衰えによって様々な制限がかかります。
禁止・抑制を強いられて、不安や怒り・恐れが蓄積し、その気持ちを理解されないことで
自分の存在意義を見失ってしまう人も少なくないようです。
不安や恐れから、心も体も緊張状態になっているのは、容易に推測ができますよね。
そんな中で、やさしく触れてもらうことで不安は取り除かれ、大事にされていると感じる方も多いそうです。
安心感や心地よさだけではなく、緊張がほぐれてカラダが温まり、不眠や便秘が解消されたと
言う実証も見逃せません。
脳内ホルモンの中で、幸せホルモンと近しいモノで、心のバランスを整える作用がある
「セロトニン」と言うモノがあります。セロトニンは〝安心ホルモン〟と呼ばれ、
ほかの神経伝達物質が暴走するのを抑制し、平常心を持ち続けることができるそうです。
セロトニンは睡眠を促す「メラトニン」というホルモンを分泌するための原料としても
使われており、質のいい睡眠にも大きく関わっています。
オキシトシンは、このセロトニン神経にも働きかけて活性化させるため、心を安心させて
健康効果が得られるのもうなずけますよね。
ストレスが多い現代では、癒しを必要とする人も多く、要介護の高齢者だけではなく、
介護をする方にも喜ばれているそうです。
幸せホルモン『オキシトシン』については、まだまだ解明されていないことも多いようですが、
これだけの活用・実証例があるのです。
色んなものが便利になって、カラダを動かすことが減り、その分〝ストレス〟みたいに
カラダの内へ内へと負荷がかかるようになってきたのかもしれません。
逆説的になってしまうかもしれませんが、オキシトシンはストレスを感じている時ほど、
ヒトや自然との交流によって分泌されると考えもあります。
ストレスを感じて追い詰められているような、気分が滅入っている時に
誰かと触れ合おうなんて、正直厳しいような感じがしちゃいますよね(;^ω^)
そんな時には、シーズみたいなリラクゼーションサロンだならどうでしょう?
話したくなれれば黙っていても大丈夫だし、何よりカラダが楽になる。
ココロは、ゼロからのスタートよりマイナスからスタートの方が、幸福感ば倍増…
と思ったら、なんか報われた感がありますよね!
ただのマッサージとか、ボディメンテナンスとかってイメージが強いと思うんですが、
触れること〝タッチングケア〟が、体調管理を司っている自律神経を整えてくれるので
『健康維持』や『自然治癒能力』を高める行為だともいえるのです。
前編でもお伝えした通り、高齢化が進むこれからの時代には、施術を受ける側ではなく
施術をする側のニーズも、増えてくると思います。
それだけ重要な要素が、タッチングケアには潜んでいることを沢山の人に知ってもらったら
もっともっと心が豊かになって、素敵な未来を引き寄せるとシーズは考えています。
これを知った上で、一度「アロマトリートメント」を受けてみてはいかがですか?
ちょっと違った感じ方が、できるかもしれません☆(*'▽')